立徳ブログ おもしろい本とDVDの話

世界をよく理解して、自分の頭で考え行動するのに役立つ本とDVDを紹介します。そして、たまに時事評論も。 書名・作品名をクリックすると、さらに詳しい情報がわかります。

漢字と日本人

高島俊男『漢字と日本人』文春新書、2001年を紹介する。

まず、目次を掲載する。

第1章 漢字がやってきた
第2章 日本人は漢字をこう加工した
第3章 明治以後
第4章 国語改革四十年
終章 やっかいな重荷

著者は明治以後に大量につくられた翻訳語と第2時世界大戦後の国語改革によって、現在の日本語はいびつな状態にあるという。そして、この状態を改善するための方法についてものべている。こまかいところでは異論もあるとおもうが、著者の主張はおおむね賛同できるものだ。 

緑の世界史

クライブ・ポンディング、緑の世界史〈上〉 緑の世界史〈下〉、朝日新聞社(朝日選書、1994年(原著は1991年)
この本は環境と人類の相互作用の歴史を記したものである。まず、目次を掲載する。

   序
 1 イースター島の教訓
  ヨーロッパの来訪/謎の島/ポリネシア人の定住/興隆と没落/解かれた謎

 2 歴史の礎
  さまざまな環境要因/人類史を変えるもの

 3 人類史の九十九パーセント
  狩猟採集民の暮らし/居住地域の拡大/生活技術の多様化/環境への影響

 4 最初の大転換
  農業へのゆるやかな転換/三つの中心地、南西アジア・中国・中央アメリカ/農業の成立と社会的、政治的変化/古代文明の成立/文化・戦争との結びつき

 5 破壊と生存
  農業が招いた環境破壊/人工的な環境の創造/シュメール・インダス文明の自己崩壊/地中海世界の衰退/マヤ文明の興亡/エジプトの成功

 6 長い戦い
  世界人口と食糧/中国・ヨーロッパの歴史と農業/気候が変える世界史/消えない飢餓の影/作物・家畜の伝播と交流/ヨーロッパ流の解決

 7 ヨーロッパ植民地の拡大
  ヨーロッパ内部の植民と環境の改変/世界に進出したヨーロッパ/先住民と土着文化への影響

 8 思想の変遷
  古代ユダヤ・キリスト教とヨーロッパ的世界観/自然界と人間の関係/進歩の思想/異なる伝統/古典経済学とマルクス経済学/成長の追求

 9 自然の蹂躙
  初期の殺戮/野生種の絶滅/外来種の導入/開拓史の再検討/保護の概念

 10 第三世界の成立
  ヨーロッパの植民地支配/奴隷制度と強制労働/世界経済圏の形成/プランテーションの発達/伝統農業の崩壊/森林資源と鉱物資源の開発

 (下巻目次)

 11 死の変遷
  伝染病の原因・影響・拡大/ペストの猛威/病気の拡大を促すもの/「文明病の発生」

 12 人口圧力
  人口爆発のさまざまな型/農地の拡大/農業技術の変化/食品工業の勃興/「緑の革命」/世界の食糧問題/農業の功罪

 13 第二の大転換
  初期のエネルギー源/第一次エネルギー危機/化石燃料への転換/エネルギー源の多様化と消費の増大

 14 都市の台頭
  前工業化段階の都市/都市の成長/郊外の発達と都市交通の役割/大都市圏・巨大都市/第三世界の都市/都市化と環境問題

 15 豊かな社会の創造
  農業社会の貧困/工業化の影響/流通と消費の発達/自動車と観光旅行/豊かさの問題/世界の富の分配/第三世界の問題

 16 世界の汚染
  初期の都市汚染/公衆衛生の問題/工業化が引き起こしたもの/放射能汚染/交通の問題/複合汚染/フロンガスとオゾン層破壊/地球温暖化

 17 過去からの遺産
  人類史の生態学的理解/人間社会の安定性と持続性/過去が教えるもの


 (紹介者コメント)
 この本は情報量が多く読むのに時間がかかる。だが、それだけの価値は十分にある。この本からは狭義の環境問題だけでなく、哲学・宗教、南北問題、政治経済、保健衛生など様々な分野の知識が得られる。そして、読者は学校などで学んだ世界史の知識が環境と人類の関係という視点から再構成されていくのを感じるだろう。ただ同書は日本に関する記述はあまり多くないので、この点については他の本で補う必要がある。

NEWS ZERO

昨夜日本テレビ系列で放送された「NEWS ZERO」
http://www.ntv.co.jp/zero/を観た。

特に興味をひかれたのは人口減少への対策として紹介された、ドイツで成功している「減築」(建物の間引き)と青森市が推進している「コンパクト・シティー」構想(都市の中心部に人口を集中させる構想)だ。特集が組まれてもいい問題と思う。

報道ステーション

昨夜テレビ朝日系列で放送された「報道ステーション」http://www.tv-asahi.co.jp/hst/を観て気付いたことを書く。

政府税制調査会の本間正明会長が公務員宿舎に不適切な形で入居していた問題について記者からコメントを求められた長勢甚遠法務大臣が「民間人と役人は感覚が違うのかな」と言って笑った。

キャスターの古館伊知郎とコメンテーターの加藤千洋が大臣のこのような態度を批判した。筆者も同感だ。長勢大臣の感覚は国民の感覚から甚だ遠いのではないか。

福岡いちばん星

昨夜NHK福岡で放送された「福岡いちばん星」
http://www.nhk.or.jp/fukuoka/ichiban/index.htmlを観て気付いたことを書こう。

まず、特に有益だと思われたのは佐賀県多久市立北部小学校からの中継で、小学生が『論語』をカルタで学んでいるというレポートである。これは面白い学習方法で、もっと論語カルタが普及してもいいのではないかと思った。

次に、北九州空港が乗降客100万人を達成したというニュース。このニュースを伝える際に、100万人目の人の氏名を発表していたが、これは必要のないことではないかと思った。氏名を知ること自体にはたいして労力はかからないだろうが、映像にテロップで氏名を入れることにはコストがかかる。このコストはわずかなものとはいえ、受信料によって運営されているNHKとしては必要のないことにはお金をかけず、倹約をしていただきたいと思う。